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梅酒を作る

梅酒を作る

梅雨の季節はうっとうしいですね。でもいくらうっとうしいと感じても、農作物が育つのに欠かせない梅雨。私たちにはうっとおしくても、農業には欠かせない梅雨です。

そして梅雨は梅が熟す時期です。女性のみなさん、梅酒は好きでしょうか?本格的なお酒は飲まなくても、「お酒は苦手だけど、梅酒は大好き」という女性は多いと思います。

市販の梅酒も美味ですが、思っているより簡単な、手作り梅酒にチャレンジしてみませんか。おすすめのアルコールとしては焼酎、ウォッカ、ジンがあります。

梅酒づくりは簡単なので、基本の作り方さえマスターすれば、他のお酒にも応用できるので、味の変化も楽しめます。

 

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梅酒の簡単な作り方

それでは、基本となる梅酒の簡単な作り方を、覚えましょう。

<材料>

  • 青梅  :1kg
  • 氷砂糖 :500~800g
  • ホワイトリカー:1.8L
  • ふたが密封できるビン:5L用
  • 竹串

梅酒に氷砂糖を使うのには理由があります。

純度が高く梅の風味を損ねないということと、ゆっくり溶けるという性質から、梅の成分が沁み出て来るバランスがとても良いからだと言われます。

黒砂糖、ザラメ、蜂蜜などを使ってもOKですが、味にクセが出ることがあるので、初めて作る場合には氷砂糖がおすすめです。
 

梅酒作りの下準備

 
まず下準備をしましょう。

瓶の消毒 

  • ①瓶に熱湯を少し注いで傾け、全体に回しましょう。
  • ②湯を捨てた後、きれいな布巾で水気を拭きます。
  • ③瓶の口を下にして、日の当たるところで完全に乾燥させます。(アルコールで拭いてもOK)

完全に乾かさないと、カビの原因になります。

青梅選びのポイントは4つあります

  • 黄緑色ではなく、ある程度熟している実
  • シワがない
  • ツヤがある
  • 2Lサイズ以上の大きい梅

青梅の下ごしらえ

  • ①梅を流水で丁寧に手洗いします。
  • ②清潔な布巾で、青梅を1個ずつていねいに拭きます。カビを防ぐためにも、水気はきっちりと拭き取りましょう。
  • ③竹串の先で、青梅のヘタをひとつづつ取っていきます。根気のいる作業ですが、仕上がりに差が出るので、頑張って下さい。
  • ④1個の梅に対して5~6カ所、プチプチと竹串を刺しておくと、梅酒の梅がしわしわになりません。

 

梅酒を作る

 

  • ①密封ビンに、青梅と氷砂糖を交互に2~3段入れます。
  • ②最後にホワイトリカーを入れます。
  • ③これで梅酒の仕込みは完了しました。
  • ④きちんとふたをして、温度差の少ない冷暗所で保存します。

3ヶ月位でも飲めますが、漬け込む期間としては、6ヶ月~1年。
1年経つ頃から、熟成した味に変化し美味しくなるので、最低1年は寝かせましょう。

梅酒の作り方を下の動画で簡単に説明してあります。

 

子供にはアルコールを使わない梅シロップ漬けがおすすめ

 

ちなみに、お子さんには梅シロップがおすすめです。梅の実もとても美味しく頂けます。

<材料>

  • 青梅 :500g
  • 氷砂糖:500g

 

梅シロップ漬けの作り方

 

  • ①梅酒と同じように下準備をします。
  • ②密封ビンに、青梅と氷砂糖を交互に入れて、ふたをします。
  • ③一日一回全体を振り混ぜながら、2週間ほどおきます。

 

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梅酒に向いているアルコールの度数とは?

 

梅酒って、アルコール度数が低いように思われているようです。

35度のホワイトリカーと、梅1~1.2kgで作った場合、梅から水分が出るため、だいたい20~25度になります。日本酒が15度程度ですから、かなり度数は高く、芋焼酎のストレートと同じ位の度数ですね。

ジンやウォッカは40度以上ありますので、これで梅酒を作った場合、アルコール度数は更に高くなります。いくら氷砂糖を多くして甘く作っても、飲みやすくはなりますが、カクテルのように効いてきますので飲み過ぎには注意してください。

食品を劣化させる細菌は、アルコール濃度が10度以上あると、生存することが難しくなります。注射をする時、エタノールを用いたアルコール消毒をするのは、こういう理由からです。

酒類にはアルコールが含まれていますが、特にホワイトリカーなどの焼酎の場合、35度~45度という高い度数になっています。ですから細菌が繁殖せず長期熟成が可能なのです。

しかし、直射日光の当たる場所、高温になる場所、湿度の高い場所での保管は劣化を招きますので、保管場所には気を付けるようにしましょう。

 

梅酒の作り方で重要なのは作る時期です

 

梅酒は、仕込んでから、最低3ヶ月は飲めません。さらに味の好みによっては、半年以上漬け込む人も多いようです。

そういう事情なので、「今年仕込んだ梅酒を年内に試飲したい」という人は、5月には梅酒を仕込まないと間に合わないことになります。

5月に入ると、スーパーでは、青梅が並びはじめますが、ここで焦って買うのはNG。

スーパーに並び始めたばかりの梅の実は、未熟な実が多いので、少しの間様子見をしましょう。

梅酒の仕込み時期は6月初旬、なるべく大きくてキズがない梅で作りましょう。一押しは南高梅です。

 

ウォッカを使った梅酒の作り方 

 

ウォッカの風味が効いて、しまった味わいの梅酒になります。

<材料>

  • 青梅  :400g
  • 氷砂糖 :200~300g
  • ウォッカ:750ml

<作り方>

  • ①梅酒と同じように下準備をします。
  • ②密封ビンに、青梅と氷砂糖を交互に入れて、ウォッカを注ぎ、ふたをします。
  • ③そのまま冷暗所で保存します。

 

ジンを使った梅酒の作り方 

 

ジンの爽やかさが、甘みを抑えてくれる大人な梅酒になります。

<材料>

  • 青梅  :400g
  • 氷砂糖 :200~300g
  • ジン  :750ml

<作り方>

  • ①梅酒と同じように下準備をします。
  • ②密封ビンに、青梅と氷砂糖を交互に入れて、ジンを注ぎ、ふたをします。
  • ③そのまま冷暗所で保存します。
  • ④糖分が均等に混ざるように、時々瓶を揺り動かしましょう。
  • ⑤約1ヶ月で飲めますが、漬ければ漬けるほど、熟成した味と芳醇な香りが楽しめます。

 

黒糖を使った梅酒の作り方 

 
氷砂糖以外に、黒糖や蜂蜜を使用してもOKです。

  • 黒糖を利用する場合 :氷砂糖の重さと同量
  • 蜂蜜を利用する場合 :目安としてはお酒を入れる前に400mlほど入れましょう。好みで加減して下さい。

ポイントは、黒糖や蜂蜜はお酒と混ざりにくいので、仕込んで2週間ほどは毎日1回瓶を振って混ぜましょう。

黒糖や蜂蜜は味にクセがありますが、それぞれの香りが加わり、風味豊かな梅酒になります。

 

まとめ

梅酒に含まれるクエン酸は疲労回復に効果があると言われているので、今からの時期、夏バテ解消に良さそうです。

さらに、クエン酸は中性脂肪を下げ、血液をサラサラにしてくれます。

ただし、アルコール度数もカロリーも結構高いので、飲み過ぎには注意が必要です。

 

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