日常生活の中でちょっと知りたいこと、困ったことや悩んでいることを解決するための知識
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ワキガで死にたいなんていうと。たぶん大袈裟だなと誰もが言いますよね。ワキガよりも大きな苦しみを抱えている人が沢山いるのも本当です。この世の中には大変な思いをして歯を食いしばって生きてる人がたくさんいるだろう事は想像できます。そして本人にとっての苦しみはなかなか客観的には考えられないものです。

父はワキガでした。半袖の下着の脇がいつも黄色になっていて、近寄るとプーンと臭っていました。それほど強い臭いではないけど、一種独特の異様な臭いでした。それでも自分がワキガだと思ったことは一度もありませんでした。

高校生の頃

高校生の頃、服を脱ぐときの空気を感じた時に漂ってきた臭い。「あ、私もワキガだ。やはりそうなんだ。」そうわかったときに、やはり来るべきものが来たんだと思いました。

それからは、家にいる時には数回シャワーして清潔にを心がけ、脇を手の平でさすって臭くないか嗅いで見るのが習慣になってしまってました。

ある日の放課後、教室で一人ぼんやり机に座っていた時でした。よそのクラスの男の子2人が廊下を歩きながら口から出た言葉に凍りつきました。

「カメムシだろ。あいつこの教室だよな」と歩きながら教室の中を覗き、私がいることに気づいいたのか、急に黙って足早に去っていきました。

「カメムシ・・」私は他の子からは「カメムシ」と呼ばれていたんです。「私ってそんなに臭いのか。そんなに皆に迷惑かけてるのか。みんなそんな風に思ってるのか・・」