5月5日は、端午の節句、男の子の誕生や成長をお祝いする伝統行事です。
家の庭には、外飾りと言われる鯉のぼりや武者絵のぼりを揚げます。
家の中には内飾りである、武者人形、鎧兜等の五月人形を飾るのが一般的です。
子供の命を守り、成長や安全を願って飾られるようになったのです。
また、五月人形を飾る期間については春のお彼岸頃~4月の初めくらいまでが一般的ですが、子供を守るという意味で1年中飾っておいてもOKです。
では、この守護神である五月人形は、いったい誰が買うのでしょう。
この「誰が買うか」は揉め事が起こる要因でもあるので、揉めないように段取りが必要になる場合もあります。
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五月人形は誰が買うかは地域によって違います
最近は住宅事情もあり五月人形も小さな物を選ぶ家庭も多いようですが、初節句の五月人形は豪華な物をという家もあり色々です。
日本の古い風習によると、一般的には母親の実家が買っていたようです。
しかし江戸時代になると跡継ぎの男子の誕生を祝い、五月人形は父親の実家が用意したようです。
しかし、五月人形を誰が買うかは地域によって違いがあります。
江戸文化が残る関東では現在も父親の実家が買い、関西やその他の地域では母親の実家が買います。
ちなみに、北海道、東北、愛知については関東風で父親の実家が買い、関西より西、広島や九州などは関西風に母親の実家が買っているようです。
ただ県によっても違いがあるので、最終的には五月人形取り扱い店に確認した方が無難です。
五月人形と並んで、端午の節句には欠かせない外飾りの鯉のぼり。
鯉のぼりについても母方の実家が買うのが、一般的とされています。
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最近の五月人形購入パターン
五月人形の価格は¥5,000円程度の小さいものから、何十万もする武者鎧飾りまで非常に幅が広いです。
住宅事情によって、鯉のぼりを揚げる家庭も減ってきました。
最近では経済的な負担等の理由で、購入パターンも変化しています。
- 五月人形と鯉のぼり、一つずつ両家で用意する。
- 五月人形は親に用意してもらい、鯉のぼりは自分達が用意する。
- 両家で、五月人形と鯉のぼりの費用を、折半する。
- 両家からのお祝い金で自分たちで購入する。
要するに、明確な決まりやルールはありませんから、両家で揉めないように用意することが大事な行事をつつがなく行う秘訣になります。
両家が揉めない秘訣
高い買い物なので、誰がお金をだして買うのかについては、デリケートな問題です。
孫に五月人形を贈りたいという、お祖父ちゃん、お祖母ちゃんは多いですから。
可愛いお孫さんの為の五月人形ですから、片方の親元だけに負担にならないように両家で話し合って円満に解決しましょう。
マンション住まいの若夫婦に、五月人形、鯉のぼり、その他の人形が両家から送られてきたらとても困ってしまいます。
この場合サプライズは大間違いだと知っておいてください。
端午の節句の飾りや鯉のぼりは、収納場所や飾る場所も考えないといけません。
どのような兜や五月人形がいいのか、鯉のぼりはどうなのか、若夫婦と相談して決めましょう。
ただね、このように理想的には行かない場合もあります。両家の親にはある意味の競争心のようなものがあるのが普通です。
その地方でのどちらが買うかの慣習はあっても、そんなの関係ない、可愛い初孫に買ってやりたいと思うのも人情。
五月人形といっても、出せるお金にも違いがあるでしょう。
若夫婦の方から、両家の意向を聞いておいて(経済的にも差があるでしょうし)、それぞれにお願いするという形の方が上手く運ぶ場合もあるでしょう。
成り行き任せだけは止めたほうがいいでしょうね。
まとめ
- 五月人形や鯉のぼりを誰が買うかについては、明確な決まり、ルールはありません。
- 地域、出身地によっても習慣が違ったり、経済的な問題もあるので、よく相談して決めましょう。
- 端午の節句には、五月人形や鯉のぼりを見ながら食事会を開いて、両家で仲良くして下さい。
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