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梅雨におこる頭痛

梅雨におこる頭痛

梅雨の時期には、毎年頭痛に悩まされる、という方いらっしゃいませんか?

一年中で最も雨が多いのが梅雨。ジメジメして鬱陶しいのに、頭痛まで来るなんて。

でも、実は日本人の4人に1人が頭痛持ち。日頃から頭痛に悩んでいる人も、低気圧が近づくだけで頭痛が酷くなる人もいるようです

寒暖の差が激しい梅雨時期は、体調も崩しやすくなります。

体調管理は万全に、頭痛に対しても有効な対策があるので、しっかり対策しましょう

 

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梅雨に起こる頭痛の原因

 

梅雨時期に天気予報で耳にするのが低気圧。

春が終わる頃になると、温暖前線と寒冷前線が停滞するため梅雨が始まります。

この温暖前線と寒冷前線によって気圧はとても低くなり、周りの空気がどんどん中に入ってしまいます。

最終的には行き場がなくなった空気が上昇する為、空気中の酸素濃度が低くなってしまうのです。

酸素濃度が低くなると言っても、息苦しく感じることはありませんが、血液中の酸素量が低下するので、血管が拡張し、神経を圧迫するようになります。

結果、頭痛を感じるわけですが、低気圧になると誰でも頭痛を起こすかというと、そうではありません。

 

どんな人が梅雨時期に頭痛を起こしやすいのか

 

  • 疲れやストレスがたまっている人
  • 普段から甘いものや冷たいものをよく食べる人
  • 余分な水分を身体に溜め込みやすい体質の人

上記の点に当てはまる人に、梅雨時期の頭痛がみられます。

色々な種類の頭痛の中で、気圧の変動を受けやすいのは片頭痛です。

脳は、環境、精神的、肉体的ストレスを受けると、神経伝達物質のセロトニンを大量に放出します。

その結果、脳の血管が収縮して血流が悪くなります。

セロトニンが代謝されると、反動で血管が異常に膨らみ、脳の血管の周りに張り巡らされている三叉神経を圧迫し、片頭痛を起こすのです。

梅雨時期の頭痛に悩んでいる方、安心して下さい。頭痛を引き起こさないための対策はあります

 

梅雨の頭痛対策4つのポイント

 

梅雨時期の頭痛対策には、ポイントが4つあります。

  • 食生活
  • 身体の冷え
  • 規則正しい生活
  • 身体へのストレスを緩和する

食生活

空腹になると頭痛が起こりやすいと言われています。
梅雨時期には、食欲がなくなることもありますが、食事は3食バランス良くきちんと摂りましょう。
一度にたくさん食べると消化管に血液が集中し、脳に行く血液の流れが悪くなり、脳が興奮しやすくなります。腹八分目に抑えましょう。

身体の冷え

頭痛には身体の冷えが大敵です。梅雨時期には湿度や気温が上がる為、エアコンをつけてしまいます。
エアコンで身体が冷えすぎると、首や肩がこり、頭痛を誘発するのです。
エアコンの温度を下げすぎないように注意し、除湿モードや除湿器で対処しましょう。
反対に、気温が高いと血管が拡張し頭痛が起こりやすくなりますが、室内外の温度差が大きいと刺激になります。エアコンの温度調節はこまめにして下さい。

規則正しい生活

睡眠は十分にとりましょう。
早めに床に入りいつも通りの時間に起きるという、規則正しい生活リズムを心がける事が大事です。
喫煙、飲酒、慢性的な多量のカフェインはNG。適度に運動し、疲れやストレスを発散することが大切です。

身体へのストレスを緩和する

外的な身体へのストレスは緩和しましょう。
ぴったりと密着した服、スーツ、ネクタイなどは、自宅に帰ったらすぐに着替えて下さい。
強い紫外線も脳へストレスを与えるため、日傘、帽子、サングラス、長袖などの着用を心がけましょう。

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梅雨の頭痛に良くない食べ物とは

 

梅雨の頭痛に良くない食べ物は、食べ過ぎないよう注意しましょう。

  • 頭痛を促す作用がある :肉、発酵食品、チョコレート
  • 血管拡張作用がある  :赤ワイン、オリーブオイル、チョコレート、チーズ、ハム、柑橘系の果物
  • 偏頭痛の原因となる  :塩分

チーズ、チョコレート、ハムなどには、チラミンという成分が含まれ、急激な血管収縮作用があります。

血管が急激に収縮すると、反動で拡張し、偏頭痛の原因になるのです。

そして塩分は、摂りすぎると血液中の水分が増える為血液量が多くなり、血管が拡張し偏頭痛を起こします。

梅雨の頭痛におすすめの食べ物

マグネシウム、ビタミンB2、カルシウムや食物繊維などは、脳の興奮を鎮め、脳血管を安定させます。

これらの成分を多く含む献立は和食です。

マグネシウム :大豆製品、ナッツ類、わかめ、ひじき、バナナ

豆乳などの大豆製品、アーモンドなどのナッツ類、バナナ、海藻類には、偏頭痛の解消に有効なマグネシウムが豊富。朝食に豆乳を使ったバナナスジュース、間食にはナッツ類がおすすめです。

ビタミンEも豊富なナッツ類は、血行不良からくる頭痛にも良いですよ。

身体に水分を溜めこみやすい体質の人は、利尿作用がある、大豆、そら豆、トウモロコシなどの野菜、どじょうやスズキなどの魚を食べましょう。

鉄分 :ホウレンソウ

野菜の中でも抜群の栄養価があるホウレンソウ。鉄分・マグネシウムの含有量が特に多いです。

鉄分不足になると、細胞に酸素が供給されず、エネルギーを生み出せなくなり、頭痛が起こります。

マグネシウムが豊富な胡麻と一緒に、ホウレンソウの胡麻和えで頂きましょう。

カフェイン :コーヒー

コーヒーなどに含まれるカフェインは、血管を収縮させ、低気圧で膨張した血管を元に戻し、頭痛の症状を緩和してくれます。

ただし、カフェイン摂取が禁止されている場合は避け、カフェインの量も少量にして下さい。

ビタミンB6 :バナナ、いわし、かつお、さば、にんにく、納豆

自律神経が乱れることで、血管が拡張し偏頭痛が起こりますが、ビタミンB6は、自律神経の乱れを整え、偏頭痛を緩和してくれます。

梅雨時期の頭痛の症状には個人差があり、原因も色々あります。

あまりにも頭痛の症状が長く続き、痛みも酷い場合は、自己判断せずに一度医師の診察を受けましょう。

 

まとめ

ジメジメと鬱陶しい梅雨時期は、気分が落ち込んだり、イライラしやすい時期です。頭痛はそのイライラを悪化させ、悪循環に陥る可能性もあります。

梅雨時期に起こりやすい頭痛は、正しく対処し、梅雨に負けない身体にしましょう。

 

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